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◆ドリプラ10周年記念・福島正伸 特別講座(第三回)◆(週一回配信)

【夢を応援し、人を育てる究極の支援者(ドリメン)のノウハウ公開】


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【第三回】信頼関係構築をどのようにするか


(1)信頼関係の基本

■人とドリメンはプレゼンテーションの作成を通じて関係を創っていきます。
その始まりは信頼関係を創ることです。信頼関係がなければ夢を深堀りすることも人間的支援をすることも難しくなります。大切なことは、人と一緒に協力してプレゼンテーションなどを作成していく中で、コミュニケーション能力などを磨いていき共に成長していくことです。

■見本→信頼→支援 の順番を守る
ドリメンのあり方として、人を最高にやる気にさせる存在を目指していきましょう。その最初の一歩は、見本をみせるということです。 最初に、お互いの夢を語り合うところから始めましょう。 人が、夢を語ってくれるタイプなら、まずは人に夢を語ってもらって、次に自分の夢を語るのが良いでしょう。ただし、自分の夢を語るということは(特に、夢を語っても良いという価値観を共有していない人達が多い場においては)とても勇気がいることです。だから、人は躊躇するかもしれません。そんなときこそ、ドリメンの出番です。ドリメンにとっての見本とは、自分の夢を語るということです。 夢がどんなものか、夢が実現しているか(実現に近づいているか)よりも、自分の夢をありありと伝え、そしてその夢に向かっていく姿勢を語りましょう。それは、誰でもできることだと思います。

■初対面で、いきなりアドバイスから入らない
ドリメンと人の初回の対面では、相手から求められない限り、アドバイスをしないように気をつけてましょう。どうしてもアドバイスを言いたくなった場合は、 「もし私なら、~をする(~を考える)かもしれません。」とか、という仮定つきの一人称表現(私は~) で話すように心がけています。 もしくは、「~ という見方もありますね。」というように、複数の視点を提供しているというニュアンスをしっかりと伝えるようにします。押しつけが入らないように、あくまで、相手の選択肢を増やしているということが相手に伝わっているかどうか、気をつけましょう。初対面でのアドバイスは「諸刃の剣であり、しない方が良い」ことを、ぜひ覚えておいてください。 「自分がどう伝えたか」ではなく、「相手にどう伝わっているか」。 「相手にどう伝わっているか」よりも、「伝わって、相手がどうなったか」。 を大切にするようにしてください。

■ラ・ポールという考え方と、信頼する勇気
心理学では、ラ・ポールという考え方があります。 相手と心と心で結びついている状態で、相手が安心・安全を感じている状態のことです。 人と人がラ・ポールをどのように作っていくかについてはいろいろな手法の研究があります。例えば、

・相手の目をしっかりみて話す
・相手に興味をもって質問する
・うなずく
・相手の言っていることを、自分の言葉で返す(できれば自分の気持ちを含めて)
・相手との共通点をみつけようとしながら、話しをする
・相手のペース(声のトーン、速さや、呼吸)になるべく合わせる

この一連の流れによって、相手が自分を信頼するための土台が作られていきます。 これらの動作を、知識やスキルとして覚えていくことも重要ですが、特に重要なのは、まず自分が相手を信じるという心がまえだと思っています。 ここで、「信頼することは勇気である」という福島正伸先生の教えがあります。私は、ラ・ポールをつくる上で、「信頼することは勇気である」という言葉に、衝撃を受けました。そして、しばらくその教えを守って行動していたら、深く共感することができました。 相手よりも、相手の夢が実現することを信じてあげられること。相手よりも、相手が夢を実現できる人になることを信じてあげられること。今までの自分の経験や、常識にとらわれないで、相手の無限の可能性を信じてあげられること。 そういう勇気が試されているのだと思います。 自分の器が大きくなればなるほど、この勇気の力も高まっていくような経験をしました。そして、この勇気の力が高まれば高まるほど、相手が本当の夢を自分に語ってくれるようになる。そう信じて、一日一日を生きるようにしています。

■人は自分を信頼してくれる人の話しは聞いてくれるものです。
ドリメンと人との関係は信頼関係をつくるところから始まります。信頼とは、相手がこちらの思い通りにならなくても、そのまま受け入れることです。まずはドリメンが人を信頼することです。そして、人がドリメンを受け入れてくれた時、はじめてドリメンの話しを聞いてくれるようになります。どれだけ正しいことを伝えても、伝わるかどうかはわかりません。人がドリメンの話しを聞きたいと思わない限り、信頼されたことにはならないのです。

■そのためには、まず人の理解に徹することです。
人を理解しようとするほど、人が心を開いてくれるようになり、信頼関係ができて、こちらの話しも理解してくれるようになるのです。 けれど、相手を説得しようとすると、相手も頑固になってしまうため、思い通りならずに疲れてしまいます。こちらの思う通りに人を動かすことはできません。たとえ、人がこちらの思っていることとは違う行動をとり、違う結果を出したとしても、それを受け入れることです。そうやって相手を受け入れることが信頼につながります。

■相手を理解することに徹したならば、次に相手に自分が理解されなければなりません。
相手に理解されるということは、つまり相手に信頼されるようになるには、ということです。そのポイントは2点あります。一つ目は自立型人材を目指して見本になるということとどんな技術的専門性を持っているかということです。 ドリプラにおけるドリメンの役割は、事業を成功させるのではなく、事業を成功させることができる人を育てることです。人を育てるためには自分の生き方を見せることです。そのために自立型人材を目指します。 また、人が何かを頼みたいと思っても、何を得意としているのかわからなければ頼みたくても頼めません。ですから、自分がどんな支援ができるかを人に伝えておくことです。しかし、専門性と呼べるものがなかったとしても、最高の支援は、そばにいて相手の話を聞いてあげることです。人は自分を信頼してくれる人がそばにいると心強いものです。

■一に信頼、二に信頼、三、四がなくて、五に信頼です。
そして、信頼されるには、相手がどうかというより自分がどうするか、ということが大切になります。


(2)人の理解に徹する

■人は信頼のおけない空間に置かれたとき、自分を守ろうとするものです。
ドリプラにおいても、第1回目の相互支援会に参加した人は今から何が始まるのか不安を持っているものです。それはスタッフ、ドリメン、パートナーなど何らかの形でドリプラに関わってきた人でも同じです。 新しくグループがつくられるときは、誰しもが不安を抱えているものです。そんな中、人は「ここにいていいのだろうか」「やっていけるだろうか」「ここはどこ、私は誰?」という不安な気持ちを持っているとドリメンは認識しておくことです。

■その不安、懸念を解消するために、ドリメンは人の顔と名前を覚えて、会場に着いた人に声をかけて安心させます。
その時に表情、挨拶の第一声など、人に大丈夫な場だと思ってもらえるような応対を心掛けます。また、相互支援会前には、事前に配布されたエントリシート、ワンシート企画書、1分間自己紹介の情報は確認し、その人の人となりなどを掴んでおくことです。その時に大切なことは、ただそのまま受け入れるこということです。そして、「この人は世界を変えちゃう人だ!」と思うことです。 それから相互支援会が終わった後には、出会えたことに対しての感謝のメールを入れ、できたら人に電話をして、いつでも相談して大丈夫だということを伝えることです。人は相互支援会で気持ちが高ぶりますが、家に帰った後には、次にどうしていいのか分らないものです。そういう状況の中でドリメンからフォローを入れることは信頼につながります。

■人は新しいグループに入った時、いくつかの不安、懸念を持ちます。

自分をこのグループは受け入れてくれるだろうか。
ここではどのように振る舞えばいいのだろうか。
あんなことをしないといけないのだろうか。
これから何をしていけばいいのだろうか。
誰に何を聞けばいいのだろうか。
などです。

そういう中において、ドリメンは自己紹介時に、ドリメンとは何かを説明し、自分の仕事や肩書ということよりも「どんな動機で参加したのか」もう少し砕けた感じで「何がきっかけでこの場に来ましたか」「今朝何を食べきましたか」などを聞くことで親近感を湧かせることで緊張をほぐしてあげることが大事です。また、「今、どんな気持ちですか?」と質問することで、互いの気持ちを表明する場面をつくり、聞き合うことで共感を分かち合います。それは自分だけが不安じゃないということで安心感を生みだすのです。

■人の理解に徹するとは、相手をそのまま受け入れることから、さらに相手と同じ視点に立って考えてみることです。
そして、相手と同じ視点に立って考えるには、まず相手と同じ気持ちになることです。私たちは他人との関係において、第一印象によって思い込んでしまうところがあります。その思い込みが相手と同じ視点に立ったり、同じ気持ちになることの障害になります。 ですから、相手のありのままを受け止めてみるのです。これは完璧にできなくてもかまいません。そもそも完璧に相手と同じ気持ちになることなどできないことです。 それよりも、人間関係においては、どのような姿勢でいるかが問題なのです。つまり、こちらが同じ気持ちになって考えようとしていることが相手に伝わることが信頼関係につながるからです。 また、相手の気持ちに少しでも近づくことは、相手に対して、今後どのような支援をすべきかにもつながるのです。


(3)人に理解される

■第1回の相互支援会において人は誰がスタッフで、誰がドリメンかはわからない状況です。
それにドリメンが何者なのかということもよく理解していない状況です。 同じテーブルに座れば自己紹介をすることでその人だけは誰かはわかるかもしれませんが、ドリメンだと言っても理解できないものだと思った方がよいかと思います。 ただし、その初対面の場において、人に貢献したいという真剣な気持ちを持ち、たとえ思いつきだったとしても今やれることを全力でやり切る努力をすることでドリメンとは何者なのかということが少しは理解してもらうことができるかもしれません。

■その後、ドリプラが進んで行くにつれて、人はドリメンが、何ができるのか、何をしてくれるのかという専門性が知りたくなってきます。 それにはドリメンのプロフィール表をつくっておくとよいかもしれません。ドリメンの専門性というと、

・パソコン、動画ソフト編集などのコンピューターに関する知識/スキル
・プレゼンテーションに関する知識/スキル
・事業計画書作成に関する知識/スキル
・経営、マーケティングに関する知識/スキル
・コーチング、カウンセリングなどのコミュニケーションスキル

などがあります。
すべてできなければならないということもありませんし、できなかったとしても、支援のやり方は100万通りあります。
最高の支援とは、どんな時も、その人のそばにいることです。

■人は、どうしても相手に対してどのように接するかということを気にしますが、相手が見ているのはこちらの姿勢です。
そういう点で、ドリメンは自分の生き方を見せることであり、自分の勇気を見せることです。つまり、自分の生き様を理解されるように努力し続けることが、信頼につながっていきます。そのように自分がどんな人間であるかをありのまま人に理解されることが大切です。そのためには、自己開示することです。 その時に「自分の欠点を相手に見せる」というやり方があります。自分の欠点が相手に同じ人間としての安心感を与えます。欠点をあえて相手に伝えることで、相手との距離感を縮めることで信頼関係をつくっていくのです。

■ドリメンの目指していることは、事業を成功させることではなく、事業を成功させる人を育てることです。
そのためにドリメン自身が自立型人材になることを目指す必要があります。そして、その姿勢を見せることが人の自発的行動を促すことにつながります。 人に理解されるとは、ドリメンの人に対する思いやりを示すことで、人に勇気を与えることなのです。


(4)人に信頼されるには

ここでは、過去にドリプラであった人に信頼されるようになったと思われることやうまくいかなかったけれど、そこから学びがあったことをご紹介します。

■相手のことを知って知って知り尽くす
人の支援者の方ですが、それまであまり面識がなかったそうです。しかし、あるご縁により支援することになりました。その人の方はあまり人の意見を聞く方ではありませんでした。しかし、その支援者は、その人が自分の夢を実現するために情報発信しているブログをすべて読み切り、人のことについて、とっても詳しくなりました。"まさか、そこまで"してくれる人はそれまでいなくて、また人に対して"まさか、そこまで"尽くすかというところまで尽くしたそうです。
"まさか、そこまで"というほど相手のことを知り尽くすことで、人はその支援者を信頼するようになったそうです。

■大切なことは相手が大切だと思っていることを大切にすること
人に見えないものが見えるという人がいました。そういうことを話すとたいていの人には信じてもらえないために、あまり話すことはなかったそうです。しかし、ドリメンの中にそういうことを信じている人がいて、「私も見えますよ」と人のありのままを受け入れたら、意気投合し、人に信頼されるようになったそうです。 本当に、見えたのかどうかは分りません。けれど、相手がそのような発言や行動をする理由が、その人の置かれている状況やそれまでの人生の中に必ずあるはずです。それを、こちらが勝手に、表面的に分析してもはかりしれないものなのです。相手の短い一つの発言であっても、これまでの人生のすべての蓄積の上での、とても意味深く重い一言なのです。なので、まず自分が理解できないことであってもそのまま受け入れることが大切になります。

■人の言葉の表面だけをみない
1回目か2回目の相互支援会で、人の夢を聞いて、ドリメンが「私は力になれると思います。一緒にやっていきましょう」と言いました。 表面的に見ると、実に適切に見えますが、関係が始まったばかりの段階では、まだまだ人のことはよくわからないものですし、人にはそれぞれ、生まれてから今日まで、一言では語り尽くせないような人生の物語があります。そのような中で、今まで悩んできたことに対して簡単に解決できますよと言われても人はなかなか受けつけることはできないところがあります。 大切なことは「相手と同じ視点、相手と同じ気持ちになり、相手に分かる言葉で、相手に分かるように、分かるまで、相手に伝えていくこと」です。

■人の言葉にならない思いを形にする
たいていの人の思いはまとまっていないものです。ですから、なかなかその思いを概念化(言語化)することは人自身が明確にすることは難しいところがあります。そういう状態で、プレゼンテーションに曲を付けてくれる人、イラストを描いてくれる人、図にすることができる人などは、その思いを形にすることで、人から「あ―、それそれ、それですよ。そんな感じです」と言葉にできなかった思いを形にすることで、人からほとんどの人が今まで理解してくれなかったことを理解してくれたと思われることで、信頼関係がつくられる可能性が高くなります。 これは、多少なりとも技術が必要になってきますが、人の声にできない声を理解しつづけようとする姿勢を持って接することは大切です。そのような考えを持って一緒に考えることで、思わず口にしたことが人の心に響くこともあります。

■相手のために時間を惜しまない
自分の都合よりも相手の都合を優先するほどより強い信頼関係がつくられるようになります。 相手にとって、いつでも相談に乗ってくれる人がいることは、とても大きな安心感につながります。こちらが何もできなかったとしても、そばにいてくれるだけで、相手はやる気になることできるようになります。 人から夜中の2時に電話がかかってきても、 「私の出番ですね。この時をお待ちしておりました」と言えるように24時間、年中無休で接する姿勢を持っておくことが大切です。


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来週は第4回、テーマは「夢の深堀りをどのようにするか」です。

最後までお読み下さいまして誠にありがとうございました。

福島正伸

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発行元:株式会社アントレプレナーセンター
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